Zoho CRMはSalesCloudと同様外資大手メーカーが提供するSFA/CRMです。
SalesCloudを提供するSalesforce.comはアメリカで、こちらZohoCRMのZoho社はインドの会社です。
どちらも世界に10万社以上の販売実績を有する世界でトップシェアを誇るSFA/CRMです。
Zoho社はSFAだけでなく、チャットや請求管理システム、オンライン決済、WEB会議システム、MA、EC管理、ファイル共有など企業の業務上必要とされるであろうITシステムをほぼ全て網羅してクラウドサービスとして開発・提供しています。
言うならばSalesforce.com+Zoom+Slack(Salesforce.comに買収されました)+Dropbox+etc..といったような超巨大クラウドサービス会社です。
Zoho CRMの特徴
メーカー名 | ゾーホージャパン株式会社 |
ソフト名 | Zoho CRM |
ユーザー利用(機能)面 | |
顧客企業管理 | 〇 |
ーターゲットリストの作成 | 〇 |
ーその他付加価値的機能 | キャンペーン紐づけ |
顧客担当者管理 | 〇 |
ーターゲットリストの作成 | 〇 |
ーその他付加価値的機能 | |
名刺自動取込 | 〇 |
案件管理 | 〇 |
ー見込管理 | 〇 |
表示形式 | 看板方式 |
補足 | |
ーパイプライン管理 | ? |
ーターゲットリストの作成 | 〇 |
ーその他付加価値的機能 | D&Dでフェーズ変更可 |
商談(活動)管理 | 〇 |
ー活動分析 | 〇 |
ダッシュボード | 〇 |
ーDBの自由度 | 〇 |
日報共有 | △ |
コメント・通知機能 | △ |
一斉メール配信 | 〇 |
ステップメール | ? |
クレーム管理 | △ |
クラウド | 〇 |
初期費用 | 無料 |
最低価格(1人あたり) | 2,160円~ |
オンプレミス | × |
価格(1人あたり) | × |
導入実績 | 15万社 |
サポート体制 | |
電話対応 | × |
メール/WEBフォーム | 〇 |
チャット | × |
マニュアル | △ |
動画マニュアル | 〇(英語) |
Zoho CRMは自由系SFAです。
自由系とはどういうことかというと、これはあくまで当サイト限定の表現です。
SFAは
設定変更の自由度の高いSFA群=自由系SFA
自由度は高くないものの使いやすいSFA群=シンプル系SFA
の大きく2つに分類できます。
※詳しくは「SFA(セールスフォース)を比較したら〇タイプに分類できた!」こちらの記事で詳しく書いてます。この記事の中ではシンプル系SFAのことを王道SFAと述べてます。
実は自由系SFAはあまり多くなくて、パッと一瞬で思いつくものでは
Zoho CRM
SalesCloud(セールスフォース)
kintone(サイボウズ)
この3つが自由系に分類できます。
まあ、kintoneは最近はノーコード系とも言われたりしてますが、そのあたりはまた別の機会に書いてみます。
まあ要するにZohoCRMは自由度の高い数少ないSFAの1つということです。
よってそれが特徴です。
ではSalesCloud(Salesforce・セールスフォース)とは何が違うの?という話になりますが、こちらは冒頭にちょこっと書いた点が最も大きく異なります。
それがソフトウェア的拡張性です。
SalesCloudがAPIなどで他社ITツールとの連携間口を提供している一方、ZohoCRMにはZoho社の幅広い様々なITツールが取り巻いており連携可能です。
どちらがいいの!?とはそれぞれ一長一短がありますし、またぶっちゃけZohoCRMを他Zoho製品と連携させて使用したことがないため何とも言えません。
なので想像で書いてみると
社外システムと連携するメリット
・自社商品(分野)にのみ研究、開発を進めることが出来る=機能優位性を高められる
デメリット
・連携の幅が狭い≒システム間に二度手間が生じてしまうなど効率化が不十分になる可能性がある
自社システムと連携するメリット
・シームレスで幅の広い連携が可能である=業務効率をより広く、深く行える可能性がある
デメリット
・開発範囲が多岐に渡るため、開発力が分散化されてしまう≒開発力が他社に劣る(かもしれない)
こんな感じでしょうか。
Zoho CRMの当サイト評価
総合評価(当サイトの独自評価) | |
とっつきやすさ(満点=3) | 1 |
ー理由 | ×商談と活動の違いが分かりづらく、また紐づけ方を理解するのに時間がかかる |
顧客管理のしやすさ(満点=3) | 2 |
ー理由1 | △拡張性を加味すればもっと高得点でもいいが、初心者にはわかりづらいか |
ー理由2 | ×ルート営業スタイルの人には当初ピンとこないメニュー構成か |
案件(商談)管理のしやすさ(満点=3) | 2 |
ー理由1 | △顧客管理同様、あとは分かりやすさを除けばほぼ満点。Excelのマクロをバリバリ組めるような数学的理解力が高い人なら使いこなせるはず。 |
活動報告のしやすさ(満点=3) | 1 |
ー理由1 | ×メモと活動、さらには活動内のタスク・予定・通話の使い分けが初心者には分かりづらいかもしれない。 |
拡張性(満点=3) | 3 |
ー理由 | 〇他の外資系SFA同様に拡張性や自由度は高いと言える。 |
ダッシュボードの使いやすさ(満点=3) | 2 |
ー理由 | 〇設定は難しくない。営業KPIを自身で考えられる営業組織には使いやすいはず。 |
システム設定の容易性(満点=3) | 1 |
ー理由 | ×項目の追加、削除は難しくない。ただ項目のテーブル間のリレーション設定などは営業部門のITリテラシーだと難易度は高いと思われる。 |
サポート体制(満点=3) | 1 |
ー理由 | ×随所に動画マニュアルが貼られているのは良いものの、どれも英語。また動画周りの説明文章も全て英語。 |
こんな企業にオススメ | 利用しているSFA/CRMに対して不満を感じているSFAヘビーユーザー企業 |
利用企業に求められるITレベル(満点=3) | 2~3(機能をフル活用するなら高いITリテラシーが必要) |
推しPOINT | お試し版はエンタープライズ版だったが、他の自由系ソフトよりも低価格にもかかわらずカスタマイズ性が高く、またダッシュボード(アナリティクス)も見やすくITリテラシーの高い企業にとっては使いやすそう |
かんばんビューという表示方法を使うことで商談(案件)情報を直感的にドラッグ&ドロップで進展させられるので案件管理においては使いやすいといえる | |
お試しのみの機能かもしれないが、標準のダッシュボード(アナリティクス)が見やすい |
※当サイトの調査による他システムとの相対的な比較による独自評価です。
メーカーの皆さま、事実と異なる点がございましたら修正、再評価致しますので遠慮なくご指摘くださいませ。
Zoho CRMの評判
以前にZohoCRMマニアのビジネスマン(経営者)とお会いしたことがありました。
その方曰く
・何でも出来る
・SalesCloudと同じことが出来ると思ってる、そう考えると圧倒的にZohoCRMの方がコスパが良い
・ただ当時は日本語マニュアルがなくて、一定の理解を得るまでにメチャクチャ苦労した
・今もなお日本語面のサポートに関しては不親切な方と言えるかも
・最新情報は英語でしか上がってこないので、翻訳して理解する必要があるかも
(2021年4月時点)
といったシステム的にはとても高評価、一方でサポート面ではイマイチというご感想をいただきました。
SalesCloud(Saelsforce)を比較・検討している方であればZohoCRMも合わせてご検討された方がいいかと思います。
こんな会社にはZoho CRMがオススメ
ZohoCRMは他のSFA/CRMと比較すると次のような課題をお持ちの企業にオススメと言えそうです。
・営業活動を事細かに分析することを目的としてSFAの導入を検討している
・数あるSFAの中でもSalesCloudを重点的に他SFAと比較している
・SalesCloudのシステム設定を自社で行うほどのITリテラシーがある
中小企業というよりは中堅以上で情報システム部門や営業企画部、営業戦略室的なスタッフ部門のある企業向けのソフトかと思います。
フル機能(エンタープライズプラン)での無料お試しが用意されていますので、ご検討の際にはまずは無料版をご利用されては如何でしょうか!?