SFAパッケージのタイプとは
SFA(営業支援システム)は日本国内だけでも20種類以上のパッケージが存在します。
各パッケージやSFAメーカーのコンセプトを比較してみると大きく2つに分類できました。
このようにまずは大きくコンサル系とシステム系に系統が分かれます。
具体例を挙げると
コンサル系
- ソフトブレーン社(eセールスマネージャー)
- NIコンサルティング社(顧客創造日報)
システム系
- セールスフォースドットコム社(セールスフォース、SalesCloud)
- Sansan社(Sansan)
- マイクロソフト社(Dynamics CRM、ダイナミクスCRM)
- ナレッジスイート社(KnowledgeSuite)
- エクレアラボ社(Ecrea)
こんな感じです。
コンサル系のSFAというのは「営業改革」や「営業力強化」を実現するための分析機能があらかじめ盛り込まれていたり、システム導入だけでなく、導入時に営業コンサルティングまでも実施してくれる企業が作っているSFAです。
eセールスマネージャーであれば営業プロセスマネジメント、顧客創造日報だと電子秘書というコンセプトをそれぞれ有しています。
ではシステム系のSFAにはコンセプトがないのか?というとそんなことはありません。
システム系SFAは更に分類できる!?
システム系SFAは更にこのように分類することが出来ます。
自由自在系というのはプログラムさえ組めればSFAというプラットフォーム上で何でもできるITツールのことで、代表例がSalesCloud(セールスフォース)です。また、マイクロソフト社のDynamics CRMやオラクル社のOracle Sales Cloudもこちらに分類されるでしょう。
名刺管理系だと代表格は「それ、早く言ってよー」のCMで有名なSansan社のSansan、他には2015年にリリースされたセールスパートナー(光通信)社のBizcompassが挙げられます。
そして王道SFA系ではザ・SFAの機能を取り揃えたSFAパッケージです。このように書くと王道SFA系には特長のないように見えますが、各社様々な機能があります。たとえばシステムズナカシマのNICE営業物語ではサイボウズのkintoneと連携して、より幅広い情報共有が可能になっていたり、エクレアラボのEcreaでは不要な機能が含まれがちなSFAパッケージ業界において機能選択型=低コストでのSFA導入を実現可能にしていたりしています。
コンサル系・システム系のSFAどっちがオススメなの?
結論から言うと「デモンストレーションと提案でシックリ来たSFAがいい」と思います。
コンサル系SFAであればSFAだけでなく営業部門のコンサルティングや経営コンサルティングをお願いしたい場合、選んでいいかと思います。「いやいや、コンサルティングなんかいらないんだよ」という場合にはシステム系のSFAを選べばいいでしょう。
ただ、筆者の経験から言うと、コンサル系SFAのコンサルティングは机上の空論が多く、SFAありきのコンサルが多いため、営業部門の課題に対してSFAに囚われず柔軟に解決する手引きをしてくれるかというと「?」です。
また、システム系SFAの会社はたいていコンサルタントと提携を結んでいて、相談に乗ってくれるものです。
なので、どちらが絶対的にオススメということはありません。