SFAの評判

SFA(営業支援システム)はオワコンなのか

目次

SFA市場って盛り上がってるの?頭打ちなの?

今年も残すところ僅かとなりました。
年末っぽいことをしようと思って、SFA(営業支援システム)マニアの筆者としては来年以降のSFA市場の展望を書いてみました。
※今日の内容はSFAユーザーやSFAを導入しようとしている人というよりもメーカー側の目線です。

まず、今月中旬にこんな記事がリリースされました。

企業の63%がデジタル変革に着手するも、経営層と実務責任者の推進課題に大きなギャップ

記事から1つだけ図を拝借すると


※上図は電通デジタル社の2018年12月14日のニュースリリースより

SFAに関しては45%の企業が「実装済」と回答していて、直近で導入する予定であると回答している企業も他と比べて目立ってもいません。

AIなんて注目されまくりです。

このリリースを見て私は思ったのです。

「SFAは既にオワコンなのでは?」

と。

※注 オワコンとは
オワコン(おわコン、終わコン、終わったコンテンツとも)とは、主に一般ユーザー又は、個人ユーザーに飽きられてしまい、一時は栄えていたが現在では見捨てられてしまったこと、ブームが去って流行遅れになったこと、および時代に合わなくなった漫画・アニメや商品・サービスを意味するインターネットスラングである。(Wikipediaより)

なので今日は、SFAがオワコンか否かを調べてみます。
そのために調査すべき事実として・・・
・市場、つまり営業マンを抱える企業の大半に、SFAが導入されているのか?
・WEBで検索すらされていないのか?
この2点を徹底的に洗ってみます。

SFAの導入率

上の電通デジタル社の調査では45%の企業がSFAを導入済とありましたが、記事の注釈をよく見てみると・・・
●調 査 対 象 者   :従業員数500人以上の国内企業所属者
とありました。

よって中堅規模以上の企業におけるSFA導入率が45%であることが分かります。

ということで中小企業にも範囲を広めたデータがないかを調べてみました。
そうするとキーマンズネットに次のような記事がありました。

SFAの導入状況(2016年)

2年前ではありますが、この記事から企業規模別のSFA導入率が分かります。
1001人以上の企業 :46.5%
101~1000人の企業 :23.7%
100人以下の企業 :7.2%

キーマンズネットの1001人以上のSFA導入率と電通デジタル社のデータがほぼ同じことから、大企業では約45%が既に導入済ということは間違いなさそうです。

一方で中堅以下では25%未満です。

つまりは、ここまでの調査段階では

まだSFAはオワコンではない

と言えそうです。

SFAの検索ニーズは

では次にGoogleにおいてSFA関連のキーワードがどれくらい調べられているかを見ていきましょう。

以下にピックアップした画像はGoogleトレンドで調査した2004年から2018年12月までの検索ボリュームの推移です。

まずは「SFA」というキーワードの検索数。

うーん、緩やかな減少傾向という感じでしょうか・・・。

念のため「CRM」も。

こちらは綺麗な右肩下がり。ますますオワコン臭が・・・。

念には念を、「営業支援システム」では

あらら・・・ニーズがなくなりそうな超低空飛行、これはオワコンっぽいですね。。。

ちなみに近年注目を浴びている「マーケティングオートメーション」は

綺麗すぎる右肩上がり!!盛り上がってる確たる証拠です。

検索ニーズもないってことはやっぱりSFAはオワコンなのでしょうか。

ここで少し見方を変えてみました。
ニーズを抱える人たちは「SFA」ではなく、今やソフトウェア名で検索するのではないか、と。

まずは世界No.1のSFA「Salesforce」で見てみると

マーケティングオートメーションのように年々検索ボリュームは増えています。

また「セールスフォース」で調査してみても

同様に検索ボリュームは年を追うごとにうなぎのぼりです。

でも、これだと単にSalesforceがスゴイだけなのでは?とも捉えられます。
なので、CMで有名なSansanで見てみると

これまた伸びています。

以上のデータから考えるにSFAはおそらくオワコンではないことが分かってきました。

SFAはオワコンか否か、結論

結論としては

SFAはオワコンではない(だろう)

と言えるでしょう。

ただし、注意が必要なのかと。
日本市場では営業管理、営業支援、顧客管理の分野については「SFA」というシステムジャンルの捉え方ではなく
「Salesforce」や
「Sansan」
といった具体的な固有名詞での捉えられているのではないかと思われます。

もしくは「セールスフォース」というキーワードでの検索が増えていることから、

SFA≒セールスフォース≠Saleceforce

という認知の仕方をされているのかもしれません。

いずれにせよSFAにはまだまだ市場ニーズがあるということですね。
SFA市場がオワコンでなくて良かった・・・当サイトもまだ当分は存在意義を出せそうですw

ではSFAの明るい未来を祈って2018年ラストの投稿とさせていただきます。
皆様もお身体に気を付けて良いお年をお迎えください!