先日、kintoneの開発パートナーが主催するセミナーに参加してきました。
kintoneのPR方法やSalesforceとの差別化要素などを聴くことが出来ることを期待し、参加してきましたが色々と聞けたので今日はそれを共有します。
kintoneとは
当サイトに来てくださっている皆さんには釈迦に説法かもしれませんが、念のためkintoneとは何なのかをまず説明します。
kintoneとはサイボウズ社が開発したクラウドサービスです。
サイボウズ社の説明から引用すると
kintone(キントーン)は、開発の知識がなくても自社の業務に合わせたシステムをかんたんに作成できる、サイボウズのクラウドサービスです。業務アプリを直感的に作成でき、チーム内で共有して使えます。社員間のつながりを活性化する社内SNSとしての機能も備えているため、スピーディーに情報共有ができます。
※サイボウズ社ユーザーヘルプより引用
セミナーにおいても講師の方が強調されていましたが、SFA/CRMに限らずビジネスに付随する様々な業務の円滑化を図ることが出来るクラウドサービス、それがkintoneなのです。
次のようにも強調されていたのが印象的でした。
kintoneの利便性によりコミュニケーションとデータベースを1つの領域で行うことが出来る
=組織の潤滑油になる
kintoneの導入実績
講師の方曰く、2019年7月時点での導入ユーザー企業数は約12,000社とのことです。
ちなみにsalesforceは導入ユーザー企業数を公開しておりませんが・・・
日本国内における導入企業数などは原則公開していないが、2009年10月時点で2,200社67万ユーザー、2012年1月には約5,000社に利用されていると幹部が語っている[16][17]。その後2012年12月に開催されたプライベートイベントで、「国内5,400社が採用」「世界全体に占める売上げの割合が8%」と発表している。
※Wikipediaより引用
とのことです。
他のSFA/CRMソフトと比較してみると、国産メーカー大手のソフトブレーンのeセールスマネージャーは5,000社超(同社webサイトより)、NIコンサルティングのSalesForceAssistantは5,500社超(同社webサイトより)と記載があります。
※両社ともに2019年7月現在。
これらの情報から比較するとSalesforceの実質導入企業数は不明であるものの、日本国内においてはSalesforceとkintoneが1、2位の座を争っているように見えます。
kintoneのSFA/CRMとしての特徴
さて、ここからが本題。
講師の方がPRしていたkintoneの特徴を紹介してまいります。
まず
目的に応じたデータベースがいかようにも設定の範囲で作れること
これがkintone最大の特長です。
SFA/CRM分野において、国産の一般的なパッケージソフトでは機能の範囲内で利用するしかありません。
たとえば
新たな取引先との案件が受注しそうなので社内与信チェックを行わなければならない
という業務フローがあったとした場合、通常のSFA/CRMではワークフロー機能が搭載されていなければ、メールや紙といったアナログのワークフロースタイルを用いるしかありません。
これがkintoneであればワークフローを追加し、フォームや承認フローを設計することで案件データベースと紐づけて申請・承認業務を行うことが出来るようになります。
上述した「データベースとコミュニケーションを1つの領域で行う」というのはまさにこういった部分にあると思います。
また講師の方が強調されていた他のポイントとして印象的だったのは・・・
・閲覧制限が細かく設定できる
・社内データやプロジェクト状況を社外の人と共有することも可能である
・出来ないこともある。が、サードパーティ(外部パートナー)が開発しているプラグインや連携プラグインを使って外部ソフトと連携すれば実現できる
という3点です。
閲覧制限と社外共有はペアで語っておられましたが、kintoneのユーザーアカウントを社外関係者に付与することで、kintone上でプロジェクト管理を共有するなどデータを共有することが可能になります。
その際にアカウント単位で閲覧可能なデータ(項目)を制限できることから、安心してデータを共有することができます。
そして3つ目の外部ソフト(アプリ)との連携について。
Microsoft Flowやslackを例に説明されていましたが、流行の他クラウドサービスとも連携が図れることで様々なツールを使ってしまっているがゆえのミスコミュニケーションを防止することが出来ます。
ミスコミュニケーション防止どころか、それぞれのツールの良いとこ取りをすることが出来るので、より円滑にスピーディーにコミュニケーションを図ることが可能となるそうです。
Salesforceとkintoneの違い
講師および参加者の方が注目していたのはSalesforceとkintoneの違いです。
質疑応答では2名の方から
「ウチではSalesforceを利用しているのですが・・・」
という質問が出てました。
まずkintone側からの主張としては、「Salesforceは優れたツールであり、機能的には一部kintoneで再現できないこともある」と前置きされた後に・・・
・Salesforceは1ユーザー18,000円(月額)と高額すぎる
・一方でkintoneは1,500円である
・Salesforceをフル活用している企業は少ない
・であればコストパフォーマンスの観点で言うとkintoneの方が良いと言えるケースがある
とのことでした。
また冒頭の話でてっきりkintoneが日本においてはトップシェアだと思っていたのですが、Salesforceユーザー企業からの「国内ではトップシェアか?」という質問に対して「まだトップシェアではない」という回答がありました。
まとめ
kintoneはやはり相当な優れモノでした。
社内にシステム運用の専任者、システムの実業務のマッチングおよび設計が出来る人がいれば、かなりの業務効率とデータ活用が出来ると言えるでしょう。
一方で専任者がいない場合は設計ができないため運用に乗らないことも考えられます。
SFA/CRMは企業成長のためのあくまでも手段ですので、自社の体制など状況を鑑みて、最適なツールを選ぶことがやはり重要だと言えるでしょう。
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