ゲーム化セールスフォース(SFA)とは
先日、クラウドSFA大手のZohoのブログでゲーミフィケーションに関する記事がアップされていました。
これがそのブログです。
「売り上げにつながる活動を可視化! 1位のあなたに花の代わりにバッジとトロフィーを!」(ZOHO Blogより引用)
このZohoCRMの機能のように今、セールスフォース(以下、SFA)業界においてはSFAを活用した営業のゲーミフィケーション化が意外と(?)流行ってきています。
ということでゲーミフィケーション要素を取り込んでいるSFAを今日は紹介していきます。
まずは上で記事も紹介したZohoCRM。
ZohoCRMのゲーミフィケーション機能
Zohoを利用したことはありませんが、記事を見る限り商談の受注件数や電話件数など営業プロセスの達成に応じてポイントを付与することでゲーム化できるようです。
いわゆるKPI(先行指標)を定めて、それをSFA上で設定して、目標数値への達成を競い合えるようになっている代物です。
で、見事目標を達成した人にはバッジが送られる、これがゲーミフィケーションのフィードバック・報酬にあたる部分で、承認欲求など人間の欲求を疑似報酬で満たしていく仕組みになっていると推察されます。
やるべきこと(KPI)をキッチリやっていればSFA上では評価されるということですね。
ここで話が少し逸れますが、難しいのはこのKPIと結果(受注や成約)の因果関係が取れていなければならないことです。
現在のところ、KPIと結果の因果関係をはかることが出来ません。
将来的にはビッグデータ分析機能やAI機能が備わって
「こんなKPI(目標)を設定しても売上はアップしませんよ」
と有難い(?)提案をしてくれるSFAが出てくるかもしれませんが。。。
なので、結局は使い手の目標設定能力が問われます。
要するにゲーミフィケーション機能が搭載されているSFAとは目標対現状を見やすくしたり、営業社員がモチベーションを高めやすくするためのシカケが用意されているセールスフォースであるいえるでしょう。
顧客創造日報のゲーミフィケーション機能
続いてNIコンサルティング社の顧客創造日報のゲーミフィケーション機能を見てまいります。
NIコンサルティングの主なゲーミフィケーション機能は次の通りです。
●キャンペーンダービー
これはZohoCRMにも搭載されているKPIをセールスフォース画面上で競う機能です。
ゴールに向かって営業マン個々の電子秘書(アシスタント)が並んで走る絵面は、確かに仮想徒競走って感じです。
●個人目標達成アシスト
こちらはKPIがグラフになる機能です。
ゲーミフィケーションというよりはグラフによる見える化機能と言えるでしょう。
●BINGO!
ビンゴのマスにKPIが設定されており、KPIをクリアする毎にマスが剝がされていき、ビンゴをクリアしていこう!というゲーミフィケーション機能です。
とても面白い機能だと思うのですが、BINGOのマス(5×5)全てを剥がすと考えると目標多すぎでしょ?と思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)?
●キャラ設定・着せ替え・アシスタント(電子秘書)育成
NIコンサルティング社のセールスフォース「Sales Force Assistant」ではKPIをクリアする毎にエネコインという疑似通貨が貯まります。
エネコインを使うことでアシスタント(電子秘書)の衣装などを買うことが出来ます。
いわゆるアバターを自分好みにするためにKPIをクリアしていこうぜ!というシカケです。
ゲーム化機能はセールスフォースに必要なのか!?
今回はSFAメーカー2社のゲーミフィケーション機能を紹介しました。
SFAという機能にゲーム化機能が必要かという点について懐疑的な人は多いことでしょう。
これに対して私自身の意見としては・・・
「SFA上でゲーム化して熱中させるよりも、リアル(現実社会)で熱い営業組織を創ろうぜ!」
です^^;
こう言ってしまうと元も子もなくなっちゃいますが、SFAって結局、営業社員(現場)は使いたくないのです。
それをゲーミフィケーション機能で取っ掛かりを良くしているだけだと私は考えます。
最初は「ゲーム化システム?面白そうじゃん!」となっても最終的には「使いたくねーーー」と営業マンは思っているはずです。
なので、SFAの導入や活用のためにやはり大切なことは
「営業という仕事に対してゲームのように熱中させることが出来る組織になっているかどうか」
ということなのです。
また各社のゲーム化機能を使いこなすためにはKPIをはじめとした営業戦略がしっかりと練り上げられていることが前提となります。
私はシステム(IT)とは1のインプットに対して10のアウトプットを得ることができるような効果を求めます。
ゲーミフィケーションがそのような効果に応えているかというと「?」です。
まぁ、偉そうな意見を述べましたが、またちゃぶ台を返すようで恐縮ですが、要するに自社に合った機能が搭載しているかという点でSFAは選定すべきです。
SFAに対してこれを導入すれば
「ウチの組織は活性化されるはずだ」
「営業力が強化されるはずだ」
というのは妄想で、
「自社の営業マネジメント上、必要な機能が搭載されているから」
「営業マンの負担を軽くする機能がSFAにはあるから」
といったようにSFAに自社を合わせるのではなく、自社の営業活動にSFAが合っているから導入することを意識して選んでください。
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